【2025年版】業務アプリ開発に最適なノーコードツール5選|社内導入〜運用までの流れを徹底解説
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【2025年版】業務アプリ開発に最適なノーコードツール5選|社内導入〜運用までの流れを徹底解説
業務改善や生産性向上を目的として、業務アプリに注目する企業が増えています。なかにはコスト削減や運用性の観点から、開発会社に外注せずノーコードツールを導入して自社内製を検討する企業も少なくありません。
しかし、実際にノーコードで開発を始めても「社内に浸透せず定着しなかった」「現場で使いにくく開発が頓挫した」という失敗事例も多いのが実態です。

そこで本記事では、業務アプリ開発におすすめのノーコードツール5選の特徴と注意点に加え、選定基準や導入から運用までの流れを解説します。
- 1. ノーコードで業務アプリを作るメリット
- 2. 業務アプリ開発に向いているノーコードツール5選
- 2.1. AppStars
- 2.2. kintone
- 2.3. Power Apps
- 2.4. AppSheet
- 2.5. Yappli
- 3. 自社に合ったノーコードツールの選定基準
- 3.1. 必要なアプリの種類とツールの相性
- 3.2. 利用部門とユーザー数
- 3.3. アフターフォロー
- 4. ノーコードツール導入から業務アプリ運用までの5ステップ
- 4.1. ステップ1. 業務課題の棚卸し
- 4.2. ステップ2. 要件定義・ツール選定
- 4.3. ステップ3. 設計開発・プロトタイプ作成
- 4.4. ステップ4. テスト導入・フィードバック
- 4.5. ステップ5. リリース・本格運用
- 5. まとめ
- 6. 業務アプリ開発でノーコードツールをお探しの場合は「AppStars」をぜひお試しください
ノーコードで業務アプリを作るメリット
プログラミング知識がなくてもアプリ開発ができるノーコードツールは、スピードとコストの両面でメリットがあります。特に業務アプリをノーコードツールで作る場合は、以下のような効果が期待できます。
- 短期間で開発可能:一般的にアプリ開発は数か月を要しますが、ノーコードツールを使えば数日で形にすることも可能です。
- 手軽に更新できる:「新たな機能を追加したい」「デザインを変更したい」など、リリース後に改善の必要性が生じた場合も手軽にブラッシュアップできます。
- 内製化によるコスト削減:アプリ開発会社に外注すると数百万円かかるアプリも、初期費用数十万円・月額数万円で運用可能なケースがあります。
ただし、実用性や使いやすさを備えたアプリを作れなければ、せっかく制作したアプリを現場で活用してもらえないという結果に終わってしまうこともあります。そのため、導入以降も見据えたツール選びが鍵となります。
業務アプリ開発に向いているノーコードツール5選
日々の業務で従業員のみが使用する業務アプリは、一般のユーザーがアプリストアでインストールして使用するアプリとは必要な機能や作り方が異なります。ここでは、業務アプリの開発に適したノーコードツールを5つ紹介します。
AppStars

AppStarsは、業務アプリ開発を得意とする株式会社アイラボが提供するノーコードアプリ開発ツールです。初期費用50万円+保守費用2万円~/月という手頃な価格設定ながら、バーコード読み込みやGPS連携など、充実した機能を備えているのが大きな特長です。特に社内イントラや在庫管理アプリ、日報アプリなどの開発に適しています。
また、導入後のアフターフォローが手厚い点も魅力です。単にツールを提供するだけでなく、専任担当が定着まで支援するため、操作方法がわからない場合や社内での活用や浸透が思うように進まない場合も安心です。
AppStarsの詳細はこちら

kintone
サイボウズ株式会社が提供するノーコードツールで、顧客管理や案件管理、業務日報など、幅広い業務アプリを構築できます。ツールを使いこなすための学習コンテンツも充実しており、無料セミナーやサポートセンターによる相談窓口もあるのでやることがわからなくて前に進まないということはないでしょう。
価格は1ユーザー月額1,000円〜と一見するとリーズナブルですが、機能性を高めるためのプラグインを追加すると費用が想定以上に高くなってしまう可能性もあるので、必要機能と価格のバランスを事前に見極めることが大切です。
Power Apps
Microsoftが提供する業務アプリ開発基盤です。TeamsやSharePointとの連携に優れており、Microsoft 365を利用している企業には馴染みやすいでしょう。承認フローや在庫管理などに活用でき、「現在Excelで行っている業務をアプリ上で完結したい」といったニーズには特にピッタリです。
基本的にドラッグ&ドロップ操作が多いので手軽に制作できますが、複雑なカスタマイズにはプログラミング知識が必要で、学習コストが高い点や専任のサポートを受けられない点には注意が必要です。
AppSheet
Googleが提供するノーコードツールです。GoogleスプレッドシートやGoogle Driveとの連携に強く、スプレッドシートにあるデータをワンクリックですぐにアプリ化できるのが魅力。また、10ユーザーまでは無料で試すことができ、以降も1ユーザー月額5ドル〜と低価格で利用できます。
ただし、カスタマイズ性は低いので独自の機能を追加したり、UIを変更するなどは難しい点は事前に理解しておきましょう。また、窓口サポートもないのでわからないことがあったら自分で調べたり、コミュニティなどで文字ベースで相談する必要があります。
Yappli
国内トップクラスのアプリ開発会社である株式会社ヤプリが提供するノーコードツールです。多彩なデザインや豊富な機能を備えており、UI/UXに優れたアプリを開発できます。特にマーケティングや顧客接点強化を目的とするアプリに強みがあるようです。
ただし、初期費用・月額費用ともに今まで紹介したツールより高額になるケースが多く、中小企業が業務アプリ単体で導入するには不向きな場合があります。
自社に合ったノーコードツールの選定基準
ノーコードツールはここまで挙げた以外にも数多くありますが、「有名だから」「安いから」という理由だけで選んでしまうと後悔することも。失敗しないツール選びのために、最低限以下のような観点を押さえておきましょう。
必要なアプリの種類とツールの相性

一口に業務アプリと言っても、日報アプリや在庫管理アプリ、勤怠管理アプリやCRMなど、種類はさまざまです。そのため、開発したいアプリを作るのに十分な機能を備えているツールを選定しなければなりません。
また、Microsoft 365を利用している企業ならPower Apps、Google Workspaceを利用しているならAppSheetなど、自社のIT環境とノーコードツールの相性が良い場合は導入効果を発揮しやすいでしょう。
利用部門とユーザー数

ITリテラシーの高い情報システム部が利用するのか、現場社員が主体で使うのかで選ぶべきツールは変わります。また、小規模利用なら低コストのツールでも十分ですが、全社展開を目指す場合は権限管理や承認機能を備えたものを選ぶのがおすすめです。
アフターフォロー

ベンダーの中にはツール提供のみで終わる会社もあれば、導入後のサポートまで一貫して対応してくれる会社もあります。リリース後に社内に定着するか不安な場合は、アフターフォローの有無を選定基準に加えてもいいでしょう。
ノーコードツール導入から業務アプリ運用までの5ステップ

ノーコードツールの導入とアプリのリリース、その後の運用を成功させるためには、前段階の準備も大切です。導入を検討し始めるタイミングからリリース後を見据えたポイントをステップごとに解説します。
ステップ1. 業務課題の棚卸し
まずは業務アプリで解決したい課題を明確にしましょう。ここを曖昧にしたまま進めると、せっかくアプリを作っても「現場の実態に合わず使われない」という失敗につながってしまうケースもあるので注意が必要です。「現状どのような非効率が生じているのか」「どうなれば理想なのか」など、現場のニーズを拾い上げましょう。
ステップ2. 要件定義・ツール選定
要件定義とは、システムに求める機能や性能、制約などを具体的に整理し、文書としてまとめる作業です。社内開発の場合はしっかりした要件定義書を作成する必要はありませんが、開発に関わるメンバーや現場で使用する従業員との間で認識齟齬が生じないよう、開発前にすり合わせておく必要があります。
そのうえで前述のノーコードツール選定のポイントを参考に、自社に合ったツールを探しましょう。すぐに導入するのではなく、ベンダーの担当者に要件を共有して意見をもらったり、実際に操作感を試せるとベストです。
ステップ3. 設計開発・プロトタイプ作成
ノーコードツールを導入したら実際に開発を進めていきます。複数人で作業する場合は分担を決めておくといいでしょう。まずは全体像を描いてから優先度の高い機能から試作し、画面設計や画面遷移図を作成し、機能を実装していきます。100%の完成を目指すのではなく、60~70%程度の骨格ができあがったらステップ4に進みましょう。
ステップ4. テスト導入・フィードバック
ひと通りの機能や画面ができたら動作確認のテストを行い、機能は十分か、操作性は問題ないかなどを精査します。現場の利用者に使ってもらい、フィードバックを受けて改善していくのですが、すべての要望を取り入れるのではなく、優先度を決めることが大切です。リリース前に対応すべきこととリリース後の対応に回すことを明確にし、社内で合意を取っておきましょう。
ステップ5. リリース・本格運用
リリース後、実業務で使用してもらいます。「最初は使っていたのに時間が経つと今までのやり方に後戻りしてしまった」というのはよくあるケースなので、その場合は何が問題なのかを利用者にヒアリングして解消する必要があります。必要に応じてベンダーのサポートも受け、社内に根付かせましょう。
まとめ
ノーコードツールは業務アプリを短期間・低コストで社内開発できるという一方で、自社に合ったツールを見極めなければアプリ開発自体が難航してしまう恐れもあります。価格だけでなく機能や操作性、アフターフォローなど複数の基準で比較し、最適なツールを選びましょう。
また、導入前の課題の整理や要件定義は十分に行ったうえで、アプリのリリース後も継続的に改善していくという視点を持つことが大切です。アプリは求める成果が出るまではある程度長期的に見据える必要がありますが、うまく活用すれば大幅な業務量の削減につながるので、本記事を参考にノーコードツールを試してみましょう。
業務アプリ開発でノーコードツールをお探しの場合は「AppStars」をぜひお試しください
