業務効率を格段に向上させる!業務用スマホアプリの導入事例|内製に最適なノーコードツールも紹介

業務効率を格段に向上させる!業務用スマホアプリの導入事例|内製に最適なノーコードツールも紹介

「紙の報告書を使用しており、記入や承認に時間がかかる」
「社内の一部のPCからしかほしい情報にアクセスできない」
「業務フローが複雑で進捗がわかりづらいので見える化したい」

業務におけるこのような非効率はデジタルが普及した現代でも多くの会社で見られます。この状況を一挙に解決できる可能性を秘めているのが、業務用アプリです。多くの企業で労働時間の制約や人材不足が叫ばれる昨今、業務用アプリは社内業務の効率化を実現する手段として注目されています。特に最近では、IT部門が主導してノーコードツールやローコードツールを活用し、アプリを内製する企業も増えています

本記事では、業務用アプリの種類と効果、導入事例、内製・外注の判断軸まで、情報システム部門のご担当者に向けて詳しく解説します。

業務用アプリとは、企業内の業務効率の向上や自動化を目的に開発・導入されるアプリケーションを指します。日報管理、営業活動の記録、在庫管理、勤怠管理など、用途は多岐にわたり、アナログで管理していたものをデジタル化することで業務フローを改善します。

また、業務用アプリはPCだけではなくスマホでも使用できるようにすることで、デスクの前で作業する機会の少ない現場の従業員にも活用されやすくなり、外出中や移動中もリアルタイムな情報共有が可能になります。

内製する場合も外注する場合も決して安価ではありませんが、しっかり現場の課題に合ったアプリを作り従業員に浸透できれば、十分投資するほどの効果が得られます。

業務用アプリは目的や用途に応じて主に以下の4つに分類できます。それぞれの特徴や導入することで期待できる効果を紹介します。

業務支援系アプリ

在庫・商品管理、日報の提出、社内向け文書の共有、スケジュールの可視化など、業務全体を効率化するアプリです。バーコードやQRコードを活用した棚卸やGPSによる動態管理機能などを搭載することもでき、特に製造業や運送業といった現場作業が多い業界で効果を発揮します。

営業支援系アプリ

営業フローを見える化し、営業活動の効率化を推進するアプリです。CRM機能による顧客情報の管理、アポ獲得から商談後のアフターフォローまでの進捗の可視化、カタログ情報のスマホでの閲覧などができるようになり、情報共有の迅速化と精度向上につながります。不動産業やBtoBの営業現場で有効であり、導入することで日々の営業活動を効率的に行うことができます。

教育・研修系アプリ

社内教育のデジタル化を支援するアプリです。eラーニングコンテンツの配信、スキル評価、マニュアル管理などが可能で、大企業や医療・製造現場などで活用が進んでいます。スマホ1つあれば動画で手軽に研修を受けられるので、新入社員が入社するたびに上司が指導工数を割かれてしまうという企業は導入のメリットが大きいでしょう。

生産・工程管理系アプリ

タスクやスケジュール、生産ラインの進捗、設備稼働状況、不具合対応履歴などを管理するためのアプリです。これまで紙ベースでやり取りしていた報告書類を電子化することで、リアルタイムに情報共有でき、作業ミスや複数名での作業重複を削減する効果が期待できます。製造業や建設・食品業界での導入が進んでいます。

「機能やメリットは理解できたけど自社にとってどんなアプリが最適なのかわからない…」という方もいるでしょう。そのような方の参考として、アプリの実際の活用事例をご紹介します。

ビー・カーゴワークス株式会社

軽貨物輸送会社のビー・カーゴワークス株式会社では、日報機能を備えた情報共有システムを開発し、ドライバーの状況をリアルタイムで把握できるようにしました。

集荷や配送、不在などの状況をスマホで簡単に入力・共有できるようになり、再配達や待機時間の削減に成功。

伝票入力の作業も効率化され、事務スタッフ1名分の工数を削減できたことに加え、バーコードの仕様や伝票のレイアウトも現場に合わせて最適化、現場負担を増やすことなく業務全体の効率化を実現しました。

詳細はこちら https://ilabo.co.jp/works/beenippou/

一般社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)

競技ダンスの普及活動や大会運営を行っているJDSFでは、紙ベースでの会員情報の管理や競技エントリー管理に手間がかかるという課題を解消するため、会員向けアプリを開発しました。

会員証のデジタル化により発行・配送コストを削減し、スマホで大会情報やイベントスケジュールを確認できるように。

紙媒体に依存していた業務をデジタル化することで、会員管理・情報提供の迅速化だけでなく、運営負担の軽減や顧客満足度の向上といった多面的な成果をもたらしました。

詳細はこちら https://ilabo.co.jp/works/jdsf/

株式会社ビッグバン

物流業界の株式会社ビッグバンでは、それまで紙の日報管理の手間や紛失リスク、ドライバーの作業状況の不透明さに悩まされていました。

そこで運転日報の電子化と車両のリアルタイム管理ができるシステムを開発。ドライバーはスマホで簡単に日報を入力でき、GPSと連動して走行状況や作業状況も即時に共有できます。

これにより管理者は車両の動きをリアルタイムで把握でき、日報作成や情報収集にかかる負担が大幅に軽減されました。業務の正確性とスピードを両立し、運送現場の効率化に貢献しています。

詳細はこちら https://ilabo.co.jp/works/joumunippou/

日枝神社

祭礼行事が有名な東京都千代田区の日枝神社では、行列の現在地やイベントの進行状況を手軽に把握したいという参拝者の要望に応える形で専用アプリを開発しました。

GPS連動により、祭礼当日の行列の位置をリアルタイムで地図上に表示し、参拝者がスマホで簡単に確認できる仕組みを実現。SNSとの連携機能も備え、タイムリーな情報発信が可能になりました。

ノーコードツールを活用することで開発コストや期間を抑え、さらに事務作業の工数削減にもつながっています。

詳細はこちら https://ilabo.co.jp/works/hiejinja/

本格的なアプリ開発は、優秀なエンジニアがSwiftやKotlin、Flutterといった複数のプログラミング言語を駆使しながら膨大な時間と労力をかけてようやく形になります。しかし、一般的な企業が社内にそのような人材を抱えることは難しいので、高度なアプリ開発の内製化は困難です。

そこで専門的なプログラミングスキルを持たない社内の人材でもアプリを作れるよう登場したのが、ソースコードを一切書かずに開発できるノーコードツールや、必要最低限のソースコードの記述のみでアプリを作れるローコードツールです。ノーコード・ローコードツールを活用すれば、社内のスタッフだけで現場の課題に応じたアプリを短期間で構築できるので、コスト削減にもつながります。

ただし、業務プロセスの棚卸や要件定義が曖昧なまま作成を始めてしまうと、リリースまでに何度も手戻りが発生して想定以上に工数が膨れ上がってしまったり、できあがっても使い勝手が悪く定着しないリスクもある点には注意しましょう。社内でアプリを作り始めたものの難航する場合、ツールを提供するベンダーやその他のアプリ開発会社に相談するのも1つの手です。

業務用アプリ開発が可能なノーコード・ローコードツールは、大半がシステム開発会社によって提供されています。しかし、ツールの機能や操作性、価格は各社異なるので、複数のツールを比較して決めた方が良いでしょう。最適なツールを選ぶうえでの判断基準をお伝えします。

求めている機能やスペックに対して必要十分であるか

組織や直面している課題によって求められるアプリの機能は多種多様です。外部サービスとの連携、対応可能なデバイスの種類、セキュリティレベルなど、最低限必要な機能と妥協できる機能をあらかじめ洗い出しておきましょう

また、逆に初期状態であまりに多くの機能が盛り込まれている場合も注意が必要です。開発側の画面での操作がわかりづらくベンダーに都度確認しなければならない場合は、短期間での開発が可能という内製のメリットがなくなってしまいますし、機能が多いほど価格も上がる傾向にあります。

使用者のITリテラシーにマッチしているか

ツールを使用してアプリ開発を行うのはどの程度のITリテラシーやスキルを有したスタッフでしょうか?Excelを使える程度なのか、HTMLやCSSでWebサイトを作れるほどなのか、アプリ開発の経験のある方なのか等、使用者のリテラシーに合ったツールを選ぶ必要があります

「ローコード」「ノーコード」と謳っていても、実際に使ってみると一定のプログラミングの知識が必要だったり、ノーコードでできるのはごく基本的な機能だけで、自社用のカスタマイズをする場合はイチからの開発をしなければならなかったりするケースもあります。使用者自身がツールのホームページ等を細かく確認し、自分でも作れそうか判断することが大切です。

使いやすく操作性に優れているか

操作方法自体は理解できたとしても、使い勝手が悪いと開発に時間がかかってしまったり、ストレスを感じて継続的に使い続けることができなくなってしまうかもしれません。

まずはツールを提供するベンダーに問い合わせて実際の操作画面を見せてもらう、もしくはデモ画面を体験させてもらうのも1つの手です。

株式会社アイラボが提供しているノーコードツール「AppStars」は、Web系の知識やスキルがあれば簡単に業務用アプリを開発できるツールです。Webviewを活用しているため初期費用は50万円、保守費用は2万円~/月と価格もリーズナブル。それでいてできることの幅は広く、具体的には以下のような機能を搭載しています。

・メニューやコンテンツのカスタマイズ
・ユーザー管理・ログイン機能
・マップ作成・連携機能
・プッシュ通知配信
・アプリアナリティクス
・GPS連携
・バーコード読み取り etc.

ツール導入後も専門スタッフがしっかりフォローします。ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。

詳細はこちら https://ilabo.co.jp/appstars/

「ITに疎い従業員が多く、内製はノーコードツールでもハードルが高い」
「要件定義や開発に必要なリソースが割けない」
「高度な機能が必要なので専門性の高いアプリ開発のプロに任せたい」

上記のような場合は、内製化できるツールを探すよりもまずはアプリ開発会社に相談した方がいいでしょう。ただし、自社の求めるアプリをコストや実用性、運用など多面的な視点で提案してくれるアプリ開発会社は限られています。アプリ開発を外注する際の開発会社の選定ポイントを紹介します。

現場の業務への深い理解力があるか

どれほど開発スキルが高くても、自社の業務の流れを把握し、現場でどのように使われるかを理解していなければ最適なアプリは作れません。実際に、技術力に秀でた開発会社やフリーのエンジニアに依頼したものの、業務フローを正確に反映できずにプロジェクトが頓挫するケースも少なくありません。

現場の声を拾い上げながらユーザー目線で考え、発注者と一緒になって最適なアプリを作り上げてくれる開発会社と付き合えるかがプロジェクト成功の第一歩です。

ノーコード・ローコードとの併用提案ができるか

アプリ開発は数十万円~数億円単位のものまで、付与する機能によって開発コストが極めて幅広いです。近年ではノーコード・ローコードツールを自社で独自開発してテンプレート化している開発会社もあります。こうしたツールを使えば、自由度は多少減る反面、開発コストを大幅に圧縮できる可能性が高いです。

ノーコード・ローコードツールで十分なのに自社専用の開発をしたがために予算をオーバーしてしまい、費用対効果を回収できないといったことのならないよう、予算と必要機能のバランスを考慮してノーコード・ローコードと独自開発のどちらが効果的かを提案してくれる開発会社を見極めましょう

運用後の保守・改善サポートがあるか

開発会社が運用後も関わってくれるかどうかは、アプリが社内で継続的に使い続けられるために重要な要素です。業務用アプリはできあがって実際に現場の従業員に使ってもらわなければ意味がありません。高額な費用をかけて作ったものの、使いづらかったり周知不足により社内に浸透せず、結局これまでと同じやり方で管理しているという企業もあるでしょう。

業務用アプリを通じて現場の課題を根本的に解決したいと考えている場合は、リリース後に何かあったら相談できるようなサポート体制を有している開発会社に依頼するのが理想です

業務用アプリは、現場の非効率を解消し、生産性を高める実用的なツールです。ノーコードツールの普及により、IT部門が主導して現場課題に即したアプリを内製できる環境も整ってきました。ただし、定着には「使いやすさ」と「現場視点での設計」が不可欠です。ツール選定や外注時は、開発だけでなく“活用され続ける仕組み”まで見据えることが成功の鍵になります。