【プロンプト付】アプリ開発の提案依頼書(RFP)作成をAIで効率化!要件定義の精度を劇的に高める発注の仕方

【プロンプト付】アプリ開発の提案依頼書(RFP)作成をAIで効率化!要件定義の精度を劇的に高める発注の仕方

「アプリを作りたいけど、開発会社に何をどう伝えればいいのかわからない」
「アプリ開発の見積もりを依頼したいが情報を整理し切れない」

アプリ開発の依頼前に、このような悩みを抱えている発注者は少なくありません。こうした悩みは開発の知識がない方であれば当然のことですが、だからと言って完成イメージが曖昧な状態で開発会社にすべてを委ねてしまうと、理想的なアプリが実現できない可能性もあります。

この課題を解決する鍵となるのが、発注時に開発会社に共有する「提案依頼書(RFP)」の存在です。RFPは、開発会社が要件定義を行う土台となるものであり、その精度がプロジェクトの成功率にも影響します。しかし、「アイデアが固まっていないのに開発会社に伝わるRFPなんて作れないし、そのための時間も割けない」という方もいるでしょう。そこで活用したいのが、ChatGPTやGeminiなどの生成AIです。

本記事では、前半でRFPの基礎知識をお伝えした後、後半ではAIを活用して効率的にアプリ開発のRFPを作成する方法をプロンプト付きでご紹介します。

提案依頼書(RFP:Request for Proposal)とは、アプリ開発を開発会社に依頼する際にプロジェクトの背景や予算、必要な機能などをまとめた文書のことで、見積もりや提案を検討するための最も基本的な情報源です。

同じく開発に着手する前段階の準備工程として要件定義と混同しやすいかもしれませんが、RFPは発注者側が作成する「要望書」であり、要件定義はRFPをもとに開発会社が作り上げる「要件や仕様を明確にしたもの」という役割の違いがあります。

例えば、RFPに「ユーザーがアプリに会員情報を登録してマイページを見れるようにしたい」と記載した場合、「メールアドレス認証は必要か」「SNSログインに対応するか」「パスワードの文字数制限は」といった細かな仕様は要件定義の段階で定めていきます。

要件定義は開発会社がリードしてくれるのが一般的なので、発注側がそこまで詳細を検討する必要はありませんが、どんなアプリを作りたいかという構想はある程度練っておいた方が要件定義もスムーズに進みます。

逆にRFPが不十分で発注内容が抽象的だと、開発会社は不明点を解消するために何度も打ち合わせをしなければならず、見積もりに時間がかかったり、プロジェクト開始後に「思っていたものと違う」という問題が発生したりします。そのため、開発会社が完成品をイメージしやすいRFPを用意しておくことが、プロジェクト成功のための第一歩と言えるでしょう。

それでは、スムーズな要件定義につなげるためにRFPにはどのような内容を記載すればいいのでしょうか。アプリ開発のRFPに示しておきたい主要項目を7つご紹介します。

手入力・二重入力ミスの削減手入力では記入漏れや重複などの人的ミスが起きやすいですが、バーコードならスキャンするだけで正確にデータを取得できます。

プロジェクトの背景と目的なぜこのアプリを作るのか、どんなビジネス課題を解決したいのか、アプリの用途などを記載します。

ターゲットユーザー主に利用する年齢層、性別、職業、彼らが抱えている課題などを示します。業務アプリの場合は基本的に従業員がターゲットになりますが、ITリテラシーや利用シーンなどを補足しておいてもいいでしょう。

必要な機能アプリに実装したい機能をリストアップします。その際、優先度を分けて記載しておくと開発会社が段階的な提案をしやすくなります。

デザイン・UI/UX希望するデザインのテイストや参考にしたいアプリ、ブランドカラーなどを伝えます。ラフスケッチや画面遷移図があれば、要件定義での認識合わせがよりスムーズになります。

技術要件対応OS・デバイス、既存システムとの連携、外部API利用(決済、地図、SNS連携など)について記載します。

セキュリティ取り扱うデータの種類、個人情報の有無、必要なセキュリティレベルを明記します。

予算・スケジュール・体制希望する予算の目安、リリース希望時期、プロジェクトに関わる社内体制や確認のフローなどを記載します。

その他、リニューアルの場合は現状のアプリの情報や仕様書の内容を簡単に記載しておくといいでしょう。未定・不明の項目や、開発会社と相談しながら決めたい項目に関しては無理に埋めようとせず、正直にその旨を明記しておきましょう。

RFPをイチから資料化するのは決して楽な作業ではありません。そこで使いたいのが、生成AIです。AIの力を借りれば、RFP作成にかかる時間を大幅に削減でき、精度が高く開発会社が要件定義しやすい資料に仕上げることができます。具体的には、AIを活用することで以下のようなメリットがあります。

思考の整理・アイデアの深掘り

作りたいアプリは決まっていても、「どのような機能があり、どのように動くか」など詳細が漠然としているケースもあるでしょう。こんな時にAIとの対話を繰り返すことで、抽象的なイメージを言語化できます。AIに壁打ち相手になってもらいアイデアの深掘りをすることも可能なので、抜けていた視点を補うのにも役立ちます。

機能の明確化・具体化

例えば、「この情報を参照したいのであればこのツールとの連携が必要」というように、求める結果に応じて実装すべき機能をAIが提案することも可能です。特にシステム側での動作など、技術者でなければ見落としやすい機能も洗い出してくれるため、初めてRFPを作成する方でも網羅的な情報を示すことができるのが魅力です。

開発会社とのコミュニケーション円滑化

AIを使って発注内容をわかりやすく整理しておくことで、開発会社との初回ミーティングがより具体的で生産的なものになります。ある程度形になったRFPをもとに相談できるため、開発会社側も的確な提案や見積もりを出しやすくなります。質問の往復回数が減り、要件定義がスムーズになることで、結果的に開発期間やコストの最適化にもつながります

RFP作成に活用しやすい主要なAIツールを紹介します。基本的にRFPはビジュアライズまではしなくてもテキスト形式で開発会社に共有すれば問題ありません。そのため、AIチャットツールのみピックアップしています。

ChatGPT

OpenAIが提供する対話型AIで、世界中で最も広く使われているAIツールの1つです。直感的な操作性で初心者でも扱いやすく、段階的な対話を通じてアイデアを深掘りするのに適しています。無料でも利用可能で、プロンプトへの応答が自然で使いやすいのが特徴です。

Gemini

Googleが提供するAIツールです。Googleアカウントがあれば無料で利用でき、最新情報の検索と組み合わせた回答が得意です。Google Workspaceと連携できるため、作成したRFPをそのままGoogleドキュメントに出力することも可能です。

Claude

Anthropicが提供するAIで、長文の処理と正確な情報整理に優れています。複雑な要件を扱う大規模なアプリ開発のRFP作成に向いており、細かいニュアンスを正確に理解してくれます。無料版でも高品質な出力が得られますが、利用回数に制限がある点には注意が必要です。

ここからは、実際にAIを使ってRFPを作成してみましょう。紹介するプロンプトをそのままAIに投げかければ、たったの3ステップ(最短10分程度)で作成可能です。もしあなたがすでに作りたいアプリがあり、開発会社への発注を検討している段階であれば、ぜひ今から試してみてください。

ステップ1. 思考整理とアイデアの深掘りをするプロンプト

まずは、頭の中にある情報を整理してアイデアを広げるためのプロンプトです。【】内をご自身のケースに置き換えてみてください。

このプロンプトは、AIに質問してもらうことで整理されていない情報や抽象的なアイデアを具体化するためのプロセスです。最初は1問1答形式で回答すれば、それに対してAIが補足のコメントをしてくれるので、気になった点や疑問に思った点は追加で会話しながらより精度を高めていきましょう。ひと通り回答を終えたらステップ2に進みます。

ステップ2. 必要な機能を洗い出すプロンプト

次に、広げたアイデアをもとに具体的な機能に落としていきます(ツールによってはステップ1の過程で機能まで提案されることもあります)。以下のプロンプトを送信してみましょう。すべてを鵜呑みにするのではなく、もしAIの回答が求めているものとかけ離れている場合は、そのことをしっかり伝えて修正させるのもポイントです。

このプロンプトを使うと、アイデアが具体的な機能に変換されるため、アプリの構想がより明確になるはずです。また、その機能を実装するアプリの事例を参考にすることで、ビジュアルのイメージも湧きやすくなります。回答に納得できた段階で、ステップ3に進みましょう。

ステップ3. RFP形式にまとめるプロンプト

最後に、ステップ1~2の内容をまとめ、そのまま開発会社に共有できるRFP形式で出力してもらいます。なお、追加情報の【】に関しては社内で整理した情報を入力してください。

このプロンプトを入力すれば、AIとの対話内容と自身で整理した情報が一気にRFP形式の文書になります。こちらを開発会社に提出し、見積もり依頼や提案依頼をしたり、要件定義を詰めるためのヒアリングのベースにしてもらうことも可能です。

AIはRFP作成の時短と精度向上に大きく寄与しますが、使い方にはいくつかのポイントがあります。代表的なものを紹介します。

AIはあくまで補助ツールという認識を持つ

AIが生成した内容をそのまま鵜呑みにせず、自社のビジネスに合っているか、情報が正確かは必ず確認しましょう。AIの回答に不明点があれば「この単語がわからないので教えて」「なぜそれが必要なの?」といった形で質問し、内容を自分自身もしっかり理解しようとする姿勢が大切です。

機密情報の取り扱いに注意

AIツールに社外秘の情報や個人情報を入力しないよう注意してください。設定で「学習をオフ」にするか、固有名詞を「A社」や「商品X」などの一般的な表現に置き換える、あるいは具体的な数値は伏せて入力するといった工夫が必要です。

段階的に対話を深める

一度のプロンプトですべてを完成させようとせず、AIとの対話を重ねながら徐々に内容を深めていく方が良い結果が得られます。「もっと具体的に」「別の視点から考えて」と追加で依頼することで回答の質が向上します

近年のアプリ開発において、AIを使いこなすことは「手抜き」ではなく「品質向上」のための戦略です。AIを使って要件を整理しておくことで、開発会社との打ち合わせは「何を作るか」の相談から、「どう最高のものにするか」という高度な議論へとレベルアップします。

まずは、本記事で紹介したプロンプトをAIに入力してRFPを作ってみてください。発注の精度が上がるのはもちろんのこと、きっと新たな視点が得られるはずです。

アプリ開発会社の株式会社アイラボでは、GPTsを使用したRFP作成支援ツールを提供しています。こちらを使用すればより短時間でRFPを作成できるのでぜひお試しください。